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2005年05月31日
6月の木−5月の勉強会ー
(木原 章 : 2005年05月31日 17:45)コメント (0)
いよいよ、生き物図鑑を作る会のボランティア組織「勉強会」では図鑑作りに向けて歩み始めました。
6月に観察される生き物18種類についての、勉強会でのまとめです。

【マメ科/学名:Albizia julibrissin】
ネムノキという名前の由来は、葉が夜の間は閉じて「眠る」ことから。6〜7月にピンク色のポンポンのような花をつける。ひとつのポンポンは10〜20個の花の集まりで、赤い糸は雄しべ、白い糸は雌しべ。花びらは下の方に小さくついている。

【モクレン科/学名:Magnolia obovata】
直径15〜20cmの花が5月初めから咲いており、よい香りが漂う。葉がとても大きく、40cmほど。昔はこの葉に食べ物を盛った。飛騨地方には今も、ホオノキの葉に山菜や味噌をのせて炭火で焼く「朴葉味噌」という郷土料理がある。木材は下駄、漆器、楽器などに使われ、樹皮は漢方薬になる。

【バラ科キイチゴ属/Rubus microphyllus】
高さ30〜90pの落葉樹で、細かいトゲがある。
葉は広い卵形で浅く 三分裂することが多いが、切れ込みのないものもある。
花は5弁で花びらは細く、上向きに咲く。

果肉部分は甘いが、粒の中にある核に苦みがあり、それが名前の由来になっている。
比較的あれ気味の土地や山野の斜面が崩れたような場所に多く見られる。
花期 4〜5月 果期 6〜7月

【バラ科キイチゴ属/Rubus palmatus var. coptophyllus】
高さ1〜2mの落葉樹で、全体にトゲがある。
葉がカエデの葉に似ているところからこの名前がついた。 前年の枝の葉腋に花枝を出し、若葉と同時に2〜3pの5弁の花が下向きに咲く。

キイチゴと呼ばれものの多くは本種であり、果実は熟すと甘みがあり美味しい。
(食べるときには中に虫かいないか確認しましょう)
花期 4〜5月 果期 5〜7月