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2005年05月31日

6月の野草−5月の勉強会ー

(木原 章 : 2005年05月31日 18:09)コメント (0)

ホタルブクロ
【キキョウ科ホタルブクロ属/Campanula punctata】
和名の由来は、子供が花の中に蛍を入れて遊ぶからという説と提灯(ちょうちん)の昔の呼び名「火垂(ほた)る袋」によるという説があります。丘陵や山地に生える多年草で長池公園では6〜7月にいたる所で咲いているのが見られます。花の色は白色〜淡紅紫色で鐘形をしています。  変種にヤマホタルブクロがあり、相違点は、ホタルブクロは萼片の間に反り返る付属片がありますが、ヤマホタルブクロにはそれがなくてそこに膨らみがあることです。
日本全土及び朝鮮、中国に分布しています。


オカトラノオ
【サクラソウ科/Lysimachia clethroides Duby】
和名は「岡虎の尾」の意味で、日当たりの良い丘陵によくみられ、花穂の様子が獣の尾に似ていることから。高さ60cm〜100cmになる多年草で、地上茎の頂きに一方に傾いた花序をつけ、6月から7月にかけて花を咲かせる。北海道〜九州、朝鮮・中国に分布する。


タカトウダイ
【トウダイグサ科/学名:Euphorbia pekinensis Rupr.】
高さ50〜80cmになる多年草で、林縁や草原に生育。形態の変異が非常に多く、分類が難しい植物の一つ。花は花弁や萼が無く、1個の花のように見えるのは、実は複数の花が集まった花序。有毒植物だが、漢方薬として用いられることもある。


イチヤクソウ
【イチヤクソウ科/学名:Pyrola japonica Klenze】
林床に生える多年草で、6月頃、15〜30cmの茎に数個の白い花を咲かせる。その葉が薬用に用いられたことが、「一薬草」という名の由来。その可憐な印象が山野草愛好家に好まれるが、根に菌が共生する「菌根植物」で、栽培は非常に困難。林の中で見つけたら、そっとしておきたい。


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