ミイロカスミカメ

Neomegacoelum vitreum

 


八王子市長池公園

2010/10/31

 季節外れの台風が去った翌日、長池の前の浄瑠璃姫の石碑に何気なく目をやると、虫が止まっているのに気付きました。最初は長い触角が生えているので、甲虫かと思ったのですが、よく見るとカスミカメムシの1種だということがわかりました。翅の付け根付近が半透明で、胸部と小楯板が黒、脚と触角が赤みを帯びていてなかなか綺麗な配色です。

 家に戻ってからカメムシ図鑑をめくってみたのですが、ぴったりと同じ配色をしているカスミカメムシが見つかりません。そこで、カメムシBBSの画像アルバムを順番に見ていくと、ミイロカスミカメという種類に行き当たりました。ミイロカスミカメをwebで検索してみると、色彩の変異がかなりある種類のようです。また、同じ個体でも、寒くなって来ると脚や触角は赤みが強くなってくるようです。改めてカメムシ図鑑の索引を見ると、ミイロカスミカメは掲載されていました。図鑑に掲載されているミイロカスミカメは、脚が黄色っぽく、翅の白っぽい半透明部分が上の写真よりも広く見た目の印象がかなり異なっているために見過ごしてしまっていたようです。体長は約5.8mm。

<1>

<カメムシ写真館トップページへ戻る>