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Nag00287 (更新日:2017.5.19) 第一報告者:都市基盤整備公団, 2000.3.31
[以下、東京都高尾自然科学博物館パンフレットより許可を得て引用] 踏まれるとことに生えるので、そういうところが好きな植物なのかと考えたくなりますが、オオバコだって踏まれたいわけではありません。他の植物が踏まれて生えなくなったところ、ここでは背の低いオオバコにもたくさん光が当たります。踏まれることには耐えてでも明るいところのほうがオオバコにとってはいいところなのでしょう。あまりひどく踏まれるところには、オオバコだって生えてきません。 4月になると丈夫な花茎を伸ばし、細かい花を穂のように咲かせます。花は下から順に咲いていき、咲き始めはめしべが長く飛び出しています。少し時間がたつと、めしべがしおれておしべが出てきます。だから花の咲いている穂を見ると、上の方がつぼみで真ん中あたりにめしべが並び、下の方におしべが並んでいて、一番下は実になりかかっている、というものを見ることができます。一つの花におしべもめしべも備わっているのに、時間をずらせて出てくるのは、自分の花粉で受粉しないための工夫です。 花はやがて実になり、小さな種子をつくります。種子のまわりには湿るとねばねばするものがついていて、動物の足の裏や私たちの靴の裏に粘りつきます。こうしてけものみちや道路や山道に沿って、どこまでも人や動物の通るところに運ばれていきます。
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