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ヒルガオ
学名:

植物双子葉植物綱シソ目 ヒルガオ科

Nag00257 (更新日:2017.5.19) 第一報告者:都市基盤整備公団, 2000.3.31

解説

[以下、東京都高尾自然科学博物館パンフレットより許可を得て引用]
朝顔に似て昼間中咲いているから昼顔の名が付きました。明るいところに生える、つる草で、1年生の朝顔と違い、何年も生きます。最近は仲間のコヒルガオの方をよく見かけるようです。コヒルガオより花が大きく、色も濃く、葉の形はヒルガオのように三角になりません。地理的な分布を見ると、コヒルガオの方がやや南のほうに、ヒルガオの方が少し北よりになっていますから、最近コヒルガオに比べて少ないように見えるのは、温暖化の影響があるかもしれません。
 さて、ジンガサハムシという大きさ7〜8mmの甲虫がいます。ハムシ科という、植物を食べるグループの中の、カメノコハムシ亜科に属し、この仲間はみんな前胸の背中側の殻と前ばねで体全体を上から破っている、陣笠のような形をしています。中でもジンガサハムシは、生きている時には背中の中央が金色に輝いている、きれいな種類です。
 このジンガサハムシの食べ物がヒルガオの葉です。葉に食痕が見つかったら、虫を探してみましょう。
 植物を食べる虫は、数ある植物の中から何種類か、時には1種類だけを選んで食べることが多く、違う植物を食べさせようとしても拒否して死んでしまうか、無理に食べさせても生長しなかったり、生長が悪くなったりします。こんなことになるのは、植物が食べられまいとしていろんなことをしるからで、虫にとっては、一つの植物の防衛を破る努力をするのが精いっぱいになってしまうからです。ジンガサハムシがヒルガオしか食べられないのは、植物の努力の成果なのです。
 そう思って植物の方を見ると、以外なほど食べられていないことが多いと思いませんか?

フォトデータ一覧

ヒルガオ

(川端恒夫 , 2002.5.24)

ヒルガオ
葉の形
(木原 章, 2002.7.3)

ヒルガオ

(内野秀重, 2006.8.2)


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