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Nag00358 (更新日:5/19/2017) 第一報告者:都市基盤整備公団, 3.31.2000
[以下、東京都高尾自然科学博物館パンフレットより許可を得て引用]“タビラコ“という名の植物が何種類かあります。オニタビラコとは同じキク科のコオニタビラコは、耕す前の田圃にロゼット葉を広げ、ムラサキ科でタビラコの別名を持つキュウリグサも、冬から早春に田圃や畑にロゼット葉を広げます。”田圃に平たく広がる葉“が、タビラコの名に込められた意味でしょう。コオニタビラコはオニタビラコに近い仲間で、春の七草にホトケノザの名前で入っています。これもロゼット状に広がった葉からの連想のようです。標準和名でホトケノザという植物はシソ科の毒草ですから、間違って食べないようにしましょう。コオニタビラコは冠毛が退化していますが、オニタビラコでは発達します。春に咲かせる小さな黄色い花はよく似ていますが、冠毛のあるなしで確実に見分けられます。ただ、小さい花のことなので、虫眼鏡があったほうがいいかもしれません。傷つくと白い液が出ることも、ロゼット状に広がった葉の真ん中から花茎を伸ばす姿もよく似ています。でも、オニタビラコの方が少し大きく、コオニタビラコのように田圃に生えないなど、生きる場所の好みにも少し違いがあります。 花の季節が長く、5月に咲き始めて寒くなるぎりぎりの時まで咲きつづけます。もっと暖かい地方では、一年中花が咲くようです。寿命は1年以内の短いものですが、“冬”をどう過ごすかは、“一年生または越年生”ですから、種子で過ごすことも、ロゼットで過ごすこともあるので、その地方の気候に合わせて自在に生きている様子がうかがえます。東京都の気候ではどうしているか、またみんなが混じっているのか、混じっているならどれくらいの割合で混じっているのか、他の地方ではどうなのか、わからないことがいっぱいです。
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<a href="http://biodb.i.hosei.ac.jp/nagaike/FMPro?-DB=NagName.fp5&-lay=all&-Format=Namepage.html&NagID=Nag00358&-Find" target="_blank">オニタビラコ</a>
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