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Nag00171 (更新日:5/19/2017) 第一報告者:都市基盤整備公団, 3.31.2000
[以下、東京都高尾自然科学博物館パンフレットより許可を得て引用]エノキグサの“エノキ”というのは、樹木のエノキのことです。葉の形はたしかにエノキに良く似ています。もちろん、エノキと仲間だというわけではありません。5月〜6月に発芽して、8月頃から花を咲かせ、秋には枯れる1年草で、高さは20〜40cmになります。 エノキに似た葉の付け根に特徴のあるハート形の総苞がたくさんついていて、似たものはほかにありません。別名のアミガサソウは、この総苞の形からついたものです。この総苞には、雌花だけがつきます。けれども、花の時はまだ総苞も小さく、目立っていくるのは果実になったときと、その果実が落ちた後です。雄花の方は細長い穂になって、雌花とは別につきます。開花の時には、葉の付け根から出た柄には、一番先端に雄花の穂が付き、雌花をいくつかのせた編み笠が、その下に一つか二つあります。雄花は白いおしべと赤茶色の小さな花被片だけ、雌花は子房に毛の生えためしべと小さな花被片だけでできています。どちらも目立つ飾りはなく、小さく地味な花ですが、風媒花というわけでもなさそうです。いったい何者が花粉を運ぶというのでしょうか? この花序がコンパクトになって一つの花のようになったのが、コノシキソウやナツトウダイグサ科トウダイグサ属Euphorbiaの仲間の花なのだと考えられています。
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<a href="http://biodb.i.hosei.ac.jp/nagaike/FMPro?-DB=NagName.fp5&-lay=all&-Format=Namepage.html&NagID=Nag00171&-Find" target="_blank">エノキグサ</a>
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