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ナズナ
学名:

植物双子葉植物綱ケシ目アブラナ科

Nag00116 (更新日:5/19/2017) 第一報告者:都市基盤整備公団, 3.31.2000

解説

[以下、東京都高尾自然科学博物館パンフレットより許可を得て引用]
春の七草の一つで、冬の間から地面に張り付くように葉を広げています。春先には、畑などの栄養の良いところに生えたものは、けっこう大きくなって食べでもあります。野菜として栽培されているものには劣りますが、野菜としてはかなりおいしい方です。それでも虫にくわれているようすがあまりないのは、まだ寒くて、虫が動けないからでしょう。
 春になると真ん中から花茎が伸びてきます。こういう状態を“とうが立つ”といい、かたくなって食べにくくなってしまいます。
 花茎は小さな白い花を次々に作りながら、どんどん伸びていきます。花には花びらが4枚、これはアブラナ科というグループの、共通の特徴です。咲いた花は次々に実になっていきます。
 実は平たい三角で、先が少し凹んでいるので、ハート型のできそこないのようです。この形を三味線のばちに見立てて、ペンペン草の名前もつきました。春遅くなると、長く伸びて枝分かれした花茎には、三味線のばちがずらりと並ぶようになります。この実には2つの部屋があって、その中には長さ1mmほどの小さな種子が、たくさん入っています。
 博物館の庭には、ナズナに良く似ていて、実の形が小さくて丸いマメグンバイナズナLepidium virginicum L.も生えています。こちらは北アメリカからやってきて、日本を始め東アジアに広がった種類で、晩秋からナズナと同じようなロゼット葉を広げています。花が咲き始めるのはナズナより遅く、春の終わりです。平たい実が2つの部屋に1つずつしは入っていません。おまけに種子には翼のようなものがついています。
 マメグンバイナズナの種子は風で飛ぶのかもしれませんが、ナズナの種子はどうやって散らばっていくのでしょう?一見何の仕掛けもない種子でも、何かしらの方法があるはずなのですが…

フォトデータ一覧
ナズナ
(登坂久雄, 3/21/2004)
ナズナ
(木原 章, 4/1/2010)
ナズナ
(登坂久雄, 4/16/2005)

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