撮影ノート

トンボ池のものですね。ヒルムシロやミソハギなどと共に導入されたかそれらと一緒についてきたものだと思われます。稀少植物なので近隣地域産のものでも園内で保護育成して系統保存することは重要ですが、同時に起こりうる、トンボの付着卵など意図していないものまで移入させてしまうことや由来がわからなくなるなどの諸問題ができる限り生じないよう何らかの策を考えていけなければとも考えています。長池公園は、広い意味(範囲)での自然保全型公園として、また多様な多摩丘陵の里山景観における一つの形として、それぞれの側面を両立できるような維持管理を目指していく難しさがありますね。

町田市図師産のサンショウモを系統保存しているものを多数自然館で栽培していますが、その一部がとんぼ池に逃げ出したものです。現地では絶滅しており、何らかの形で町田市の元の自生地周辺に戻すことができればと考えています。なお、八王子市内でも、絶滅したものと思います。