撮影者コメント
夕方ぶらりと訪れたら、クヌギ樹液に来ていました。 神奈川や東京の記録は、湘南や狭山丘陵など数例しかない、珍しい種類です。 生態も変わっていて、モンスズメバチやキイロスズメバチの巣を乗っ取り、その働き蜂の労働で自身の幼虫を育てさせるそうです(参照・日本の真社会性ハチ・信濃毎日新聞社)。 多摩丘陵で会えるとは、長池公園恐るべし。 本来の社会寄生はモンで、より普通種のキイロに対象を広げることにより、最近増えているという説もあります。 注意点としては、攻撃性が比較的強いこと。このあとオオスズメバチが現れて、しばし激闘の末、オオに追い払われてしまいました。 画像はトリミングしてますが、かなり近くからフラッシュを発光させています。1コマ撮ったら引き下がるのがよく、連写は避けた方がいいですね。 もし巣が見つかったら、何スズメバチが乗っ取られたか生態的にも貴重な知見と考えられますが、安全のため決して近寄らないでください。束になって襲撃されても知りません。
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