撮影ノート

ゴトウさん、珍しいのを撮られましたね。。
このカエルは今まで見たことがなかったのですが、トンボ池に突然現れ先日から目撃されだしたのが気になります。
カエルには詳しくないのですが、トノサマガエルは関東地方にはいないとなっているので、トウキョウダルマガエルではないでしょうか。
カエルに詳しい方のコメントをお願いします。
いずれにしろ貴重なカエルです。

秀さんへ
コメントありがとうございました。
参考にしたHPに、トノサマガエルの分布について「関東地方から仙台平野を省く」とあり、ご指摘のとおりでした。
秀さんにコメントいただきましたように、「詳しい方のコメント」をしばらく待ちたいと思います。よろしくお願いします。

僕は蛙には詳しくないのですが、失礼ながらコメントさせて頂きます。

秀さんの言うとおり、トノサマガエルとダルマガエル（＝ナゴヤダルマガエル）は関東平野には分布しておらず、東京にはトウキョウダルマガエルしか生息していません。また、これと同じような模様でこのような環境に住む蛙は関東地方にはほかには居ません。
そして、この写真の場合、中肢の長さ以外にもトウキョウダルマガエルの可能性を高くする材料が含まれています。それは背中の斑紋で、トウキョウダルマガエルとナゴヤダルマガエルの場合、背中の黒い斑紋がつながることは基本的にはありません。しかし、トノサマガエルの場合はつながることが多く、背中の模様がつながらない個体もいますが、出現頻度は少ないです。この写真では模様がはなれているので、トウキョウダルマガエルで確定でいいと思います。

トウキョウダルマガエルは現在、国のレッドデータブックで準絶滅危惧、東京都レッドデータブックでは絶滅危惧�U類となっています。僕の近所（日野市）の池でも目撃していますが、かなり珍しいです。

長池公園自然環境調査報告書（Ｈ４）東京ランドスケープの記録によれば、１９７７年８月と９月の２回、長池でトウキョウダルマガエルの確認記録がありますが、その後、公園整備直後の１９９０年代後半生物調査以降見つからないため、トウキョウダルマガエルは園内絶滅と判断していました。山本氏の指摘のとおり、過去の経緯、また地理的にもトウキョウダルマガエルと考えるのが自然ですが、突然、数匹（３匹程度いるようです）現れたことも考えると、近縁種を含む移入の可能性がないわけではありません。近縁種との違いは、後ろ足の発達程度と後ろ足の中指の長さ、背中の斑紋、隆起線、お腹の色などがポイントですが、一見してダルマガエルは後ろ足がもっと貧弱ですからまず除外されます。また、トノサマガエルでは、後ろ足の中指が鼓膜のあたりまで達するほど長いのが特徴ですが、これも、投稿写真からは該当しないように思います。そうすると、消去法からも、トウキョウダルマガエルであると言えるのかと思います。ただし、斑紋や隆起線はややトノサマガエル的ではあります。いずれにしても、捕獲して、じっくりと精査する必要がありますね。なお、２００７年３月６日前田氏の投稿未登録写真や、その頃のウシガエルの亜成体と見られるような投稿写真が、トウキョウダルマガエルの若齢個体であった可能性もありますね。

山本さん、内野さん、いろいろとご教授いただきありがとうございました。
大変参考になりました。写真1枚では難解な事も良くわかりました。
教えていただきました「トウキョウダルマガエル」と致します。
カエルが捕獲され、詳細が判明しましたら　またお教え下さい。
有難うございました。