長池公園自然館の内野です。昆虫イラストレーター・研究家の吉谷昭憲さんから、お手紙により、この写真の同定誤りをご指摘いただきましたので、代わりまして投稿させていただきます。吉谷さんからは、懇切な説明と写真資料を添付していただいたのですが、要約すると、これは触角がこん棒状ではなく先端が細くなる点からクロムネハバチではなく、ヒメバチの仲間、おそらく里山環境に普通に見られるマダラヒメバチではないかということです。両者は亜目の段階で異なる分類群であり、そのちがいは捕獲してみれば胸部と腹部のくびれで一目瞭然らしいのですが、通常、翅がおおいかぶさっているのでわかりにくいこと。また、ヒメバチ類は非常に種類が多く、名前が特定できるのはごくわずかだそうです。私も、両者の写真を拝見して、あまりに似ているのに驚きましたが、確かに触角に着目すると、ハバチの仲間ではないことが納得できました。なお、本HPの充実ぶり、内容の濃さに対して吉谷さんからお褒めをいただき、吉谷さんご自身もすでにアップされていただいておりますが、ご専門のハチのジャンルで今後ご投稿いただけるそうです。渡部さん、たいへん長くなりましたが、ご検討いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。