北海道大学総合博物館・第3回企画展示
http://www.museum.hokudai.ac.jp/exhibition/kikaku03/ExCole/ExCole.htm
によると、ヤマトアザミテントウとルイヨウマダラテントウは交雑有りのようですね。(以下引用)
■■ アザミテントウ類の種分化研究 ■■
ヤマトアザミテントウ(以下ヤマト)とルイヨウマダラテントウ(以下ルイヨウ) は,北海道から本州にかけて生息する食植性のテントウムシ.その名の通り,ヤマトはアザミを食べ,ルイヨウはルイヨウボタンを食べて生活している.野外ではアザミは日当たりの良いところに,ルイヨウボタンは薄暗い林の中に生えている.このように,餌となる植物の生息環境が違うために,テントウムシもお互いが出会うことが無く,従って交尾するチャンスもなく,通常は別の種として扱われてきた.
しかし,このヤマトとルイヨウは,実験室で一緒に飼育すると簡単に交尾をし,子孫を作ることも出来る.
最近,東北地方でアザミとルイヨウボタンがすぐ近くに生えている場所が見つかり,ヤマトとルイヨウもそこに生息していた.このようにお互いが出会うチャンスがあるときには, ヤマトとルイヨウの間で交尾が生じている可能性がある.
1) 野外で交尾 ・及び雑種個体は生じているか?
2)もし雑種が生じていたのなら,どのくらいの頻度で現れるのか?
これらの問題を明らかにするために,現在DNA分析などを用いて研究がなされている.(小林憲生)