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モンキアゲハ

撮影
2007/7/11
しまりん
3

NagP04174 (作成日:7/11/2007, 更新日:10/19/2015)


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撮影者コメント

コンパクトカメラしか持っておらず、とまっている場所もよくないですが、未登録のようなので投稿しておきます。これも温暖化を象徴するチョウなのかな? 幼虫の食草はカラスザンショウなどだそうです。そういえば、田んぼのほとりにありますね。

あずみ ( 7/17/2007)

しまりんさんこんばんは。
質問を投げかけられると、ちょっと調べてみたくなり、あれこれ見て回っていました。モンキアゲハは日本海側では北は石川県まで、太平洋側ははっきりしませんがどうやら北は茨城県までらしいです。房総や伊豆では普通に見られるので、確かに暖地系の種と思っています。ただ、雪の多い石川県というのが。また、カラスザンショウは日本海側の北限が青森。太平洋側はわかりませんでした。東京や埼玉などの内陸では、ミカン、ユズ、カラスザンショウにつき、1970年代にはこれらの地域でも春型が見られようになっているので、蛹で越冬できているようです。このことは、暖冬傾向にあるためと考えられているようです。雪の多い日本海側の地域でも蛹が雪の下にあれば、氷点下以下にはならないので、越冬できるのでしょうか。そうすると、石川にいて、富山、新潟にいないのも不思議なことです。モンキアゲハの分布制限要因は何なのでしょう。氷点下以下の低温以外にもあるのか、また、低木のサンショウを食べるといった話がなく、モンキアゲハの行動が、開けた場所、樹冠などで、林内に入れないことも一因なのでしょうか。こういうきっかけから、いろいろ調べてみると、わからないことだらけで、それが想像、仮説を生み出し、面白いですね。
長いコメントとなり、お許しください。

しまりん ( 7/17/2007)

あずみさん、詳しいご説明ありがとうございます。勉強になりました。
モンキアゲハが北限を拡大しつつあるのは確かなようですね。私も試しに少し検索してみたら、こんなのが出てきました。
http://www3.river.go.jp/download/pdf/gaiyo/h16/siryo_2_6_5.pdf
これによると、モンキアゲハの分布は茨城〜福島〜新潟あたりとのこと。中部の山岳地帯を除いて太平洋側、日本海側でそれぞれ分布域を広げているということでしょうか? 雪の多い地方でも、あずみさんのおっしゃるような方法で越冬はできるのかも。ただ、蛹でなんとか越冬できても春先になかなか気温が上がらないと、やっぱりダメになるとか…? 完全に定着するまでには、超えるべき壁がいくつもありそうです。
生き物たちは常に新たな可能性に向けてチャレンジしているのでしょうね。毎年南からやってきて冬には死んでしまうウスバキトンボなんかもそうだけど、そうやって一見無駄に思えるようなチャレンジを続けるうちに、環境にも変化があって、ぐんと生息地を広げる結果に結びついたりするんだろうな、なんて思いました。

あずみ ( 7/18/2007)

しまりんさん、詳しい説明などととんでもありません。やはり、既に新潟までということですね。そうなると、モンキアゲハは、ツマグロヒョウモンやナガサキアゲハなどより遙かに早い70年代に、いち早く温暖化の兆候を捉えていた敏感な指標種になるということでしょうか。
ウスバキトンボも越冬地が北上しているのでしょうか。昨年は特に早く見られたような気がします。ウスバキトンボの初見日は長池でも年々早まっているのでしょうか。
しまりんさんの問いかけで、こうして、いろいろな事象へと思いがめぐる、楽しくなりました、ありがとうございます。

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