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2005年06月25日
汗だくトンボ隊
(しまりん : 2005年06月25日 19:11)コメント (0)
この季節、散歩は早朝に限ります。
そう思って早起きする予定だったのに、たいして早くなかったです。
朝8時は、もうじゅうぶん暑い!
半分凍らせた、冷た〜いペットボトルを持って、いざ出陣。
姿池のまわりでもトンボがちらほら飛んでいます。
トンボといえば水車小屋上の池と思っていたけど、
最近はあちこちで目にしますね。築池の周辺にはコシアキトンボ。
田んぼや水車小屋近辺ではショウジョウトンボ、シオカラトンボ、クロイトトンボ、ギンヤンマ。
そうそう、腰の青い大型のトンボは全部クロスジギンヤンマと思っていたら、
「黒筋」のないギンヤンマもいたんですね。
今日登坂さんに「ギンヤンマも出てますね」と言われて、
クロスジギンヤンマとどこが違うのかわかっていない私でした(汗)。
なので、トンボプロジェクトにおける私の発見情報は非常に怪しいものがあります。
違いは、胸の黄色いところに黒い筋があるかどうかです。
でも、動体視力を鍛えないと飛んでるところを見てすぐにはわからないかもなぁ。
そのギンヤンマが、田んぼで産卵していました。
クロスジギンヤンマはメスが単独で産卵しますが、
ギンヤンマはオスとメスが連結したままなんですね。
イネの茎に産みつけているのかな?
イトトンボは、よくペアになっているのを見かけるけれど
大きなトンボは、なかなかペアの写真が撮れません。
ショウジョウトンボなんかは、オスは真っ赤、メスはオレンジ色でキレイなので、
ぜひ撮ってみたいものです。
田んぼでは、もう一組変わったペアを発見しました。
シオカラトンボです。
それ自体は珍しくもなんともないですが、よく見るとどっちも青いんです。
メスは黄色っぽいはずなのに──ってことは、またしてもオス型のメス?
(私ってば、オス型メスを呼ぶ女?)
ま、シオカラトンボではよくあることみたいなので、
クロスジギンヤンマほどのスクープではないでしょうね。
この青いメスも、田んぼに産卵していました。
トンボにも好みの場所があるのでしょう。
コシアキトンボは、築池の水面や田んぼの横の水路の上を飛んでいるばかりで
田んぼのほうにはめったにやってきません。
でもって、なかなか止まらないんだな〜。
ずうっと同じ場所を飛び回り、時折ホバリングしています。
近くに止まってくれそうもないので、飛びモノ撮影にチャレンジしてみました。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、ピントが合ったら儲けもの!と、
しばらく粘った成果がコレ。(もちろん、大トリミングです)
感度を上げているのでノイズがありますが、2ショットです!!
…だから何? とか言わないでー。
「今日はコオニヤンマがいましたよ」と師匠に教わったすぐあとに、
水車小屋の横で黒に黄色の筋が入った、尻尾が長い感じのトンボを発見しました。
見るからに鬼柄(?)なので、これだな、と思って写真を撮ろうと近寄ると、
池のほうに上がっていきました。もちろん、追いかけます。
どこかに止まってくれないかなぁ〜と思って目で追い続けていると… 止まった!
池のほとりに立ってる人の帽子に!! うぷっ 笑ってる場合じゃありません。
そそくさと近づいて、失礼ながら頭のトンボを激写!
帽子の主は、トンボを研究している方のようで、
「コレが止まっていました」と画像をお見せしたところ、
「コオニヤンマですね。サナエトンボですよ」と教えてくださいました。
「ヤンマ」とついているけど「ヤンマ」じゃないのね。ひとつ賢くなりました。
今日は新しいトンボも見たし、写真も撮れたので、トンボ隊としては大満足。
でも、汗だくです。
2005年06月24日
キアゲハ3号も羽化
(美地麗湖 : 2005年06月24日 14:25)コメント (0)
キアゲハ観察隊員は、今日も里山へ巡回に行きました。
6月11日にさなぎになったキアゲハ3号が、ヤマを迎えると予想されたからです。
さなぎ1号の背中は11時過ぎに割れましたので、
今日は11時ちょっと前に公園に行きました。
さなぎのいた場所へ行ってみると、
もうこんな状態でした。
キアゲハ3号は、さなぎになったときも、たった4時間目を離したすきに
変身してしまいましたが、今回もみごとにやられました!
というか、もしかしたら、3号のペースのほうが普通で
先日の1号はお寝坊さんだという可能性もありますね。
先日、しまりんさんが「羽化したてかも」と図鑑にアップされたキアゲハが
10時半より前には、すでに羽化現場からひょろひょろ飛び出ていたわけです。
3号は、地面から20センチくらいのところでさなぎになっていましたので、
さなぎから出てからどんな行動をとるのか気になっていたのですが
結局わからずじまいでした。
とりあえず、私が見つけたときには、さなぎとの位置関係はこの通り。
さなぎから出て、いきなりこの位置へ行ったのか
もう少し下の位置でしばらくからだを乾かしてから移動したのか
ちょっと興味があるところです。
じっと待っていてもやることがないのは前回と同じなので
今回は、アップで迫ってみました。
からだや翅の付け根のところに、ふわふわといっぱい毛が生えています。
なかなかゴージャスなのですが、今日は、立っているだけで汗が流れてくる蒸し暑さ。
キアゲハ的には、どんな感じなんでしょうね。
2005年06月22日
キアゲハ1号の羽化(3)
(木原 章 : 2005年06月22日 14:11)コメント (1)
週末、土日と働かされたので、火曜日は勝手に大学休みました。今年は、火曜と金曜の授業が無いので、ヒマな時(等無いはずなのですが)は午前中よく長池公園に出没しています。
柵越えOBのノハナショウブを見てみたり、アゲハの写真を撮ったり、クロアゲハの写真を撮り逃したり、まだ誰も掘っていないオサムシタケの場所を見つけてみたり、等々公園内を散策していました。
里山地区へ降りて行こうと言う道の途中で、ふとあぜ道にたたずむ「サナギ観察員」を発見(22日12:00)。なにやら、予感がしたのですが、先程まで追っかけていたアゲハとはまるで違う、たたずむアゲハの観察でした。
結局、動かないキアゲハ君が動くまで、その場にいる事になります。その間、オカトラノオのツボミを撮ったり、近づいてくるマメドクガの写真をこわごわ撮ってみたり。
午後1:15、あれっ!観察中のキアゲハ1号が消えています!と、天からヒラヒラ舞い降りてきて、近くの草につかまりました。なんて綺麗に羽を広げているのだろう。(というよりも、これで帰れる、と言う感激の方が大きかったして)
と、5分後、また別の草に飛び移ると、羽を閉じて「たたずむアゲハ」に戻っていました。
まっ、とにかく飛んだからいいや!お腹がへったし、水も切れて、熱中症になるのを待つばかりなので、帰宅する事に致しました。
帰宅後は、昼飯食べて、シャワー浴びて、昼寝して...あ〜、いい休日でした。長池公園のおかげで、休みは買い物なんて発想が無くなってしまいました。
キアゲハ1号の羽化(2)
(美地麗湖 : 2005年06月22日 12:08)コメント (2)
さて、続き。
ぴくっ、ぴくぴくっと、確かに腹を動かしたさなぎ。
珍しく三脚など持ち出したのに、すでに撤収モード。たたんでしまいました。
「ひゃ〜、始まっちゃったよ〜」と思いながら、いつもどおり手持ちでカメラを構えます。
(この日は風が強かったので、結局こういう場合には三脚は役に立たなかったでしょうけれど。)
上の13枚のうちの、1枚目が11:10、最後が11:11。
画像のExif情報には、分までしか残りませんので正確ではありませんが、
この一連の動きにかかったのが、1分前後。
背中がぱくっと割れてから、にゅにゅにゅっと出てくるまで、あっという間でした。
出てきたばかりの成虫は、
普段その辺でひらひらと飛んでいるのにくらべて
まだ胴体にたくさん水分を含んでいるのでしょう。
ちょっとおデブちゃんですね。
ストローが2本で1組になっているというのも
この羽化の様子を観察していて初めて知りました。
さて、さなぎから出てきたアゲハは、翅を乾かしにかかります。
この日の強風は、洗濯物を乾かすには好都合でしたが
さなぎから出てきたばかりの蝶々にとってはどうだったのでしょう。
上の写真は、11:12〜16の、ほぼ1分刻み。
脱水でくしゃくしゃになった洗濯物は、
パン、パン、と伸ばしてから干さないと大変なことになりますが
こちらは、みるみるうちにきれいに広がっていきます。
アゲハが自分の意思でやっているのか、
それともこの日の強風にあおられてなのかはわかりませんが
時折、こんなふうに翅の表を見せてくれることもありました(11:16)。
ここまでは、なかなかドラマチックだったのですが、
このあとは、なかなか進展がありません。
つかまっているヒメジョオンごと、時折、強風にあおられながら、ずっとこんな格好でいます(11:26)。
それにしても、羽化したての成虫というのは、本当に美しいです。鱗粉のきめも整って、上質の反物のようです。染料が布地の裏側に染みたようにも見えます。
うまく写真には撮れなかったのですが、アゲハの下にあるヒメジョオンの葉に、少し白濁した液体があるのを2度ほど目にしました。全体でどの程度の水分を排泄するのかはわかりませんが、こうやって羽化の時に、地上生活をする幼虫の重いからだから、空を飛び回る成虫のからだへと、軽量化をはかるのですね。
さて、炎天下で、三歩どころか一歩も動かないのを「散歩」と呼んでいいのだろうか、などと考え事をしながら、少し退屈し始めたところで、地獄に仏とはこういうことをいうのでしょうか、木原さんにお会いしました。
動きのないキアゲハを前に、情報交換などしているうちに、気のせいか、からだつきもスマートになってきたように見えます(12:22)。
最初は、必死でヒメジョオンの茎や葉にしがみついているという印象でしたが、足腰もずいぶんしっかりしてきました。もう大丈夫かな。
ふと気がつくと、少し場所を変えています。左後方に、さなぎの抜け殻があるのが見えるでしょうか。広い場所で大きく翅をのばしています(12:33)。
前日にしまりんさんが見つけた、じっとしていた個体も、この状態だったかもしれませんね。
この写真を撮り、後を木原さんに托し、公園を後にしました。
というわけで、記事のアップに時間がかかりましたが、キアゲハ観察隊の観察レポート、このあたりで木原さんにバトンをお渡ししたいと思います。
2005年06月21日
キアゲハ1号の羽化(1)
(美地麗湖 : 2005年06月21日 23:36)コメント (2)
6月9日にさなぎになった1号。キアゲハはさなぎになってから10日前後で羽化するらしく、羽化の前には中の羽の色が透けて黒っぽくなると聞いていました。気になってこのところ田んぼのところに日参していたのですが、いっこうにその気配がありません。
今朝また公園に偵察に行ったところ、色が変わっていました!
ただ、色が変わったとはいっても、じっさいに羽化するのが今日なのか、明日なのか、ぜんぜん見当がつきません。とりあえず、朝9時半にふたたび公園に出かけました。
しかし、1号の様子は、朝とまったく変化なし。しかたなく・・・
しまいには、さなぎの前に荷物をほっぽらかして
ぼーっと眺めていたりしていたのですが、やっぱり様子は変わりません。
このブログは「散歩録」ということになっていますが、動かぬさなぎを前に、2時間近くじっとしているというのは、誰がどう見ても「散歩」ではありません。
もう11時も過ぎたことだし、午後から予定もあるし、と、とりあえず撤退を決めて、最後の写真を撮ったその時、さなぎの腹のところが、ぴくっ、ぴくぴくっと動きました。
・・・ここで、書いている私の電池が切れそうになってしまったので、続きは明日更新します。すみません。
2005年06月11日
キアゲハのさなぎ
(美地麗湖 : 2005年06月11日 23:30)コメント (38)
さなぎになりそうなキアゲハの幼虫は、図鑑にしまりんさんが投稿されたもの(1号)のほかに、あのあたりに2匹いました。
1号がさなぎになっていることが確認された日に、さなぎになる準備をしていた2号は、その後、どうやってもみつけることができないのですが、少し離れた場所に3号がいたので、これがどんなふうにさなぎになるのか観察してみることにしました。
今日は、午前中とお昼に公園に行ったのですが、朝、様子をみたかぎりでは、3号の様子は前日とあまり変わりませんでした。
これを見て、まださなぎにはならないのかと思っていたのですが、昼過ぎに来たときに「とりあえず」とのぞいてみてら・・・。
すでに、さなぎになっていました。がーん。
わずか4時間の間に、こんなに姿が変わるのですね。
早朝や深夜のできごとでなく、いちばん観察しやすい時間帯に見損ねただけに残念です。
2005年06月02日
エゴノキは残った?
(木原 章 : 2005年06月02日 14:37)コメント (1)
今日、公園を散歩していたらエゴノキの花が空中浮遊していた。
どうやら、落ちてきた花がクモの巣か何かに引っ掛かっているらしいが、その正体は見えない。
最近、近所で噂になっているササの花がここでも咲いたのかと思ったら、やはりエゴノキの花が落ちて、形良くササの上に鎮座している。
どれも良く見てみると、雌しべが無い。
5月12日に未だツボミだったエゴノキの花は、5月下旬に一斉開花し、山を白く染めていた。桜の時はあれほど騒ぐ人々は、余り見向きもしないようだが、一斉開花の迫力は桜に勝るとも劣らない。
空中浮遊のエゴノキの花を撮影していても、次から次へと花が落ちてきて頭にぶつかってくる。小生の頭に、今更花を咲かせても、何も起こらないのだが...
と良く木を見てみると、チャンと雌しべだけは残っていた。昔授業で、Y染色体のDNA解析の話をしたが、どうもオス特有の遺伝子は数個しか無いらしい。空しいので、もう授業項目からは外してしまったが、ここでも雄しべはどうやら使い捨てのようだ。やはり、生殖の根幹を担う性の力には脱帽である。